全国統一小学生テストを低学年で受けるデメリット

中学受験

四谷大塚が主催している全国統一小学生テスト。小学校低学年ではまだ早いかなと思いつつ、本人がやる気だったので2021年6月開催のテストを受けさせてみました。

結果は平凡なものでしたが、このテストを小学校低学年やそれ未満で受けることには問題もあると感じました。
中学受験経験者として、デメリットとメリットについてそれぞれ書いておきたいと思います。

全国統一小学生テストを低学年で受けるデメリット

デメリットとして思うことは以下の3点です。

能力を測るテストとしてイマイチ

低学年のテストは国語と算数の2教科でそれぞれ30分ずつです。しかしながら、算数であっても問題文の長い問題が多く、いかに問題文を早く正確に読み取るかという、読解力の比重が高すぎると思いました。

算数では、前半はほとんどの子が解ける計算問題ばかりで、後半は問題文を読むことすら面倒くさい、30分ですべて解くのは困難な問題ばかりです。実際の結果を見ても、後半の問題は正答率が 0% 近い問題ばかりでした。

受験者の得点分布を見ても、バラつき(標準偏差)が小さく、差が出るのはケアレスミスが多いか少ないかということが中心でしょう。算数力を正確に測れているとは思えません。

もう少し、正答率が6割くらいで、読解力なしに算数の力を測ることができる問題を設けて欲しかったなと思います。

一方、国語は得点分布をみるとバラつき(標準偏差)が大きいのですが、問題を見ると納得です。字を覚え始めたばかりの小学校低学年にとっては文章量が多すぎて、どこまで解き進められるかは読むスピードしだいでしょう。

本を読み慣れている子が圧倒的に点を取り、詰まりながら読むような子は点を取れません。それが国語力の差といえばそうですが、発達の差もあるので、この点差が数年後も続くとは思えません。

漢字においては問題の答え方を理解できない子供が多かったようで、結果を見ると全体的に正答率が低く、漢字の知識量を測ることすらできていません。

そもそも、文章を読んで答えさせる形式の試験は、文字を習いだしたばかりの低学年以下の子供たちにとってハードルが高すぎるのでしょう。

順位がはっきりと出る

以上のような問題があるので、テストの結果がどうであれ、この時期にあまり気にする必要はありません。

にもかからわず、テストなので結果は出ます。細かい順位や偏差値まで無慈悲に。

しかも、受験するのは意識の高い家庭の子ばかり(日本の小学生は1学年約100万人なので、受験者2万人なら受験率は約2%ほど)なので、それなりにハイレベルです。
学校では成績がよく自信がある子でも、全国統一小学生テストで上位に入ることは困難でしょう。

そこで自分の立ち位置を知ったとき、今後の学習意欲が増すかどうかは、子供の性格と、親の対応しだいだと思います。

親が焦らないことが大事

この問題を分析した私としては、たとえ小学校低学年でこのテストの成績が偏差値40以下だったとしても、中学受験で上位校を目指すことは全く不可能なことではないと思いました。これから伸びる能力や、今後覚えることのほうがずっと重要だからです。

今回のテストの結果で、子供の可能性を見限ることはしてはならない、と強く思います。

ちなみに息子には「気にすることないぞ」と念を押しましたが、当の本人は偏差値の意味もわからないし、まったく気にする様子もありませんでした。
「スロースターターだからだいじょうぶ~」と呑気なことを言っています。これは性格でしょうが、それでも親の態度は影響すると思って注意しています。

でも正直なところ、問題や結果を分析するまでは、今回の結果は少しショックでした。もう少し良い成績が取れるのではないかと期待していたからです。

「このままではマズい!」。そう思った保護者が早めの入塾を検討するのでしょう。
テスト主催者の思うつぼです。

全国統一小学生テストを低学年で受けるメリット

それでも、今回のテストを受けたことには狙いもあり、良かったと思っています。
以下のメリットが感じられたからです。

塾の問題や雰囲気に慣れる

中学受験を行うなら、塾やテストは避けて通れません。全国統一小学生テストを受けることにより、学校とは違う塾のテストというものがどのようなものか、どう答えるものなのかを経験できただけでも、受けてよかったと思います。

この頃は、新4年生時の入塾テストも容易ではありません。テストに問題があるとは思っても、塾が作成する入塾テストに合格しなくては、スタートラインに立つこともできません。多少のテスト対策は行っていく必要があり、そのために全国統一小学生テストは悪いものではありません。

今後の学習方針が決まる

全国統一小学生テストでは詳細な分析結果が返ってきますが、そんな細かい分析でなくても、現時点の息子の課題はよくわかりました。

長い文章を面倒くさがらずに早く正確に読めるようになること。読解力の向上です。

すでに自分で絵本を読みまくっているお子さんを除き、小学校低学年の子供の多くに共通する課題なのではないでしょうか。

これができれば、新4年生時の入塾テストも有利になるはずです。全国統一小学生テストは完璧なテストではありませんが、年に2回の試験なので、今後も続けて受けていこうと思います。

次のドリルを買ってみたところ、短くて取り組みやすいようで、自ら進んでやっています。

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