コバエを発生させないカブトムシ・クワガタの飼育方法 | 東葛育児録
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コバエを発生させないカブトムシ・クワガタの飼育方法

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カブトムシ・クワガタ

カブトムシやクワガタを飼育していてやっかいなのが、コバエです。コバエが侵入して卵を産むと、アッという間に大量羽化してしまいます。

ここでは、コバエを発生させずにカブトムシ・クワガタを飼育する方法を紹介したいと思います。工夫しだいで制御できますが、百円ショップなどで手軽に買える飼育グッズを使わず、専門ショップのグッズを使用するほうが簡単で効果的です。

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2種類のコバエを特定する

一口にコバエといっても、昆虫飼育で発生するコバエには大きく分けて2種類あります。

ショウジョウバエ

台所でバナナなどに発生する3mm前後のコバエです。昆虫のエサを放置し、侵入経路があると発生します。

Drosophila melanogaster - side (aka).jpg
André Karwath aka Aka投稿者自身による作品, CC 表示-継承 2.5, リンクによる

キノコバエ

クロバネキノコバエは 1mm ほどの小さい種もいるコバエです。湿った土中の有機物をエサにしているため、幼虫飼育中に発生することがよくあります。

小さい隙間も通り抜けることができるため厄介なコバエですが、成虫飼育なら、マットによっては発生しません。

Bradysia.praecox.-.lindsey.jpg
James Lindsey at Ecology of Commanster, CC 表示-継承 3.0, リンクによる

コバエが発生する原因

コバエが発生する原因を考えてみましょう。

コバエが大量発生するときは、次の両方の条件を満たすときです。

  • ケースにコバエが侵入できるすき間がある
  • ケース内にコバエのエサがある
  • コバエがケースの中に侵入し、卵を産まれて孵化してしまうと、大量発生となって悲惨なことになります。

    しかし、このいずれかを防ぐことができれば、発生を防ぐことができます。

    対策1:エサに注意する

    成虫飼育であれば、エサに注意すればショウジョウバエの発生を食い止めることは難しくありません。

    バナナなどのフルーツのエサを腐ったまま放置しないことは基本です。

    エサとしては昆虫ゼリーを与えるのがお勧めですが、百円ショップなどで売られている昆虫ゼリーは粗悪なものが多く、お勧めできません。水分が多いので、フタを開けるときに汁が飛び散るばかりでなく、すぐに荒らされて空になってしまったりと、よいことがありません。専用に開発された硬めのゼリーなら、そうした心配がなく、昆虫の健康上も良い効果があるようです。

    また、エサ皿についても、ゼリーが落ちたり汚れたりするため、木片に穴が開いているタイプよりもプラスチック製のものがお勧めです。趣きはありませんが。

    近頃の私は、平たいゼリーのフタに十字の切り込みを入れ、エサ皿を使わずに与えています。

    具体的には、樹液の森のワイドカップがお勧めです。

    対策2:コバエを物理的に入れない

    よくある飼育ケースをそのまま使っていては、コバエは簡単に出入りしてしまいます。
    これを防ぐには、シートを使う方法と、専用のケースを使う方法があります。

    コバエを防ぐシートは微妙

    コバエを防ぐため、百円ショップなどにはコバエの侵入を防ぐシートが売られています。新聞紙などを飼育ケースの容器とフタの間に挟む方法もあります。

    しかし、これらの効果は完ぺきではありません。わが家の場合、それでも発生したからです。

    また、ビニールに小さな穴が開いているタイプのシートや新聞紙の場合、カブトムシやクワガタはかんたんに破いてしまうので要注意です。穴に爪を引っ掛けて、足の力やアゴで破いてしまうのです。

    適切に使用すればショウジョウバエ対策には効果はありますが、きちんと管理する必要があるし、キノコバエ対策としては不十分です。

    コバエ対策のケースがお勧め

    コバエの侵入を防ぐには、最初からコバエの侵入を防ぐよう設計されている飼育ケース(コバエシャッターやクリアースライダーなど)を使用することがお勧めです。蒸れやすいという問題もありますが、乾燥しにくいのはメリットでもあります。

    私はコバエシャッターもクリアースライダーも使っていますが、耐久性などを総合的に見て、どちらかというとコバエシャッターがお勧めです(大きいサイズは特に)。

    厳重対策には洗濯ネット

    それでもコバエが発生してしまった場合や、コバエをどうしても防ぎたい場合の最終手段は、飼育ケースごと洗濯ネットに入れることです。百均で売っている一番目の細かい洗濯ネットに入れてしまえば、コバエの移動を制御することができます。観察しにくくなるというデメリットはありますが、長期にわたる幼虫飼育などにはお勧めです。

    幼虫飼育で問題になるキノコバエ対策については次の記事をご覧ください。

    クワガタ飼育でコバエの脱走を防ぐ方法

    対策3:広葉樹マットを使用しない

    カブトムシなどの飼育用としてよく売られている広葉樹や腐葉土のマットは、コバエが大量発生するおそれがあります。カブトムシやノコギリクワガタを産卵させる場合や幼虫飼育には必要ですが、成虫飼育の場合にはお勧めしません。

    防虫を重視するなら、針葉樹(ヒノキなど)のチップやマットを使用することがお勧めです。針葉樹は天然の殺虫成分(おそらくカブトムシ・クワガタが死なない程度の毒性)を含有しているため、コバエやダニが繁殖しにくい効果があるようです。

    ただ、大きい成虫(特にカブトムシ)は水分を含む排泄物を大量に出すため、すぐに汚れて交換が必要になるというデメリットもあります。交換の手間を省きたいのであれば、水苔やヤシガラもお勧めです。

    コバエシャッターなどの昆虫飼育グッズはホームセンターでもなかなか置いておらず、ネット購入する場合も送料が結構かかります。品揃えの良い charm 楽天市場店charm PayPayモール店を利用して、一式まとめ買いしておくとよいでしょう。

    幼虫飼育の昆虫マットなどはシーズン外になると入手しにくくなったり高騰したりするので、買い置きもお勧めです。

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