こどもを連れてザリガニ釣りに行ったものの、一匹も釣れない、という事態は避けたいものです。
ここでは、さまざまな場所でザリガニを釣るコツを紹介したいと思います。
ザリガニの居る場所
ザリガニは水深が浅く流れの緩い場所に多く生息しています。流れの速いところには居ませんが、大きな岩の影や間などの部分的に流れが弱い場所には居ることがあります。
アシやガマなどの抽水植物が茂るところにもよく居ます。ザリガニは空気中から直接エラ呼吸をすることができるため、水草につかまって水面に出ていることもあります。
ただ、浅い場所の大きなザリガニは簡単に見つかって釣られてしまうため、釣り人が多いところではそれほど見つかりません。
ザリガニは夜行性の傾向があり、日中でも日陰や障害物のあるところを好みます。大き目の石がゴロゴロしていて日陰ができるところにも潜んでいます。目視できるザリガニが見つからない場合は、こうしたザリガニをターゲットにしましょう。
目視できないザリガニの釣り方
目視できるザリガニが見つからない場合は、上記のザリガニが居そうなところにエサを落として待ってみましょう。この釣り方では、竿はなくてもよいので仕掛けを多く設置したほうが効率的です。ザリガニが付いたかどうかは、エサが見えるなら、ザリガニのハサミやヒゲで陰ができるのでわかります。エサが見えないところでは、糸の動きを見るか、定期的に引っ張って確認する必要があります。
水面が近く、開けている場所では、水面から引き揚げようとせず、網ですくったほうが確実です。網は小型の金魚網などでも OK です。ザリガニは後ろに逃げるので、後ろ側からすくうようにしましょう。
目視できるザリガニの釣り方
目に見える場所にザリガニが居る場合の釣り方は、目の前にそうっとエサを置くだけなので簡単です。エサを届けるときにぶつけたりして驚かせないようにすることだけ、注意してください。
しっかりとエサを持ったと思ったら、最初はゆっくり引っ張ってみます。離さないことを確認したら、加速して引き寄せて、なるべく早く陸地に運んでしまいましょう。ゆっくり引っ張ったときに離された場合は、そのまま待つとまた来ることもあります。
エサを狙った場所にそうっと置くことが必要になるため、竿の長さは 1 m ~身長よりやや長い程度とし、糸の長さは竿よりやや短いくらいにすると釣りやすいでしょう。
睡蓮沼でザリガニを釣るコツ
ザリガニ釣り場で紹介した 21 世紀の森と広場などには、ハス池でザリガニ釣りができる場所があります。
こうした場所はザリガニ釣りの格好の場所ですが、コツを知らないと苦戦する場所でもあります。
ハスで水面が覆われている池では、イカを水底に落としてザリガニを釣るのは困難です。水面が開けた場所と違って、網を使ってすくうのが難しく、また、仕掛けが葉に引っかかることが多いからです。
このような場所では、葉の間の水面が少しだけ出ているところにイカをそっと置くのがお勧めです。茎や葉にわざと引っ掛け、沈まないようにするのです。ハス池ではザリガニは葉の裏を歩いて移動しながらエサを探しているため、水面付近でイカを見つけると飛びついてきます。
適当な場所にイカを放置していても釣れますが、放置しながらじっくり待って近場を観察していると、水面が動いたり、ハスの葉の間にハサミが見えたりしてザリガニを目視できることがあります。こんなときは大チャンスなので、驚かさないようにできるだけそうっとザリガニの目の前にイカを置いてみてください。
ハサミの赤い大きいザリガニはハサミでしっかりとつかんで持っていこうとするので、そのときに釣り上げるとなかなか離さず、網なしでも捕まえることができます。小さいザリガニの場合は、イカを全身で抱きかかえたときに釣り上げるようにすると落とさずに捕まえることができます。
この釣り方では、あまり場所を変えずに一箇所でたくさん釣ることもできます。ザリガニの通り道になっている場所があるのか、全く同じ場所で何匹も釣れることもあります。
なお、ずっと水面を見ていると光の反射で目が疲れます。偏光グラスをかけると水面下もよく見えるようになるのでお勧めです。