わが家で飼育している2羽のニワトリは、ボリス・ブラウンという卵用種です。
よく卵を産むことでポピュラーな品種ですが、2羽とも本当によく卵を産みます。
わが家のニワトリがどれだけ卵を産んでいるのか、それが一般的なのかどうかを検討したいと思います。
82~85週令のニワトリの驚異の産卵率
わが家の2羽のニワトリは一昨年の8月に産まれました。
1羽は 144 日目から、もう一羽は 149 日目から産卵を開始し、それから1年以上、ほぼ毎日産み続けています。
多すぎるので不思議に思い、82 週令(1歳半超)となった今年の春から1カ月間、産卵数を数えてみました。
すると、30日間で2羽のニワトリが産んだ卵の数は、58個。
おそらく1羽が2回産まなかっただけです。
平均すると、産卵率は 96.7%!
これはおそらく、ふつうではありません。
卵用種の一般的な産卵率は?
まず、一般に、照明時間を管理していない環境で飼育すると、秋から冬にかけて休産すると言われています。
日本養鶏協会の下記ページでは、鶏がほぼ毎日卵を産むのはなぜかというクイズで、「照明により1年間常に春と同じ位の明るい時間で飼われているため」と回答しています。
しかし、わが家のニワトリは、日の入りと同時に暗くなる環境で飼育しているのにもかかわらず、冬もほぼ毎日産卵していました。
郊外の住宅地で街路灯はありますが、そのくらいで休産しなくなるものなのでしょうか。不思議です。
次に、ボリスブラウンの一般的な産卵率を見てみます。
ボリスブラウンの鶏飼養管理ガイド(こちらのPDF)によると、ボリスブラウンの標準性能として、ピーク時の産卵率が94~96%と書かれています。
産卵能力指標によると、ピークは 26 週令頃で、それからはどんどん低下し、80週令での産卵率は 73.9%(ヘンデー)、70.2%(ヘンハウス)とのこと。以降のデータは不明ですが、当然落ちるものと推測されます。
わが家の82週令を超えて96.7%というのは、この週令にして一般的なピーク時の産卵率を超えており、やはり異常に高い数字です。
P.S. 丸2年以上(約106週)経過した9月現在もほぼ100%近い産卵率が続いています。
わが家の特殊な飼育事情?
一般的な養鶏場のデータと比べて、なぜこんなに長期にわたって高い産卵率を維持できているのでしょうか。
産卵率が落ちてきた鶏に対して行われることの多い「強制換羽」はもちろん行っていません(成鶏になってから目立った換羽は観察されません)。
はっきりしたことは不明ですが、養鶏場飼育との違いで思いつくことを列挙しておきます。
- 一日中エサ(配合飼料)が食べられる
- 毎日外で草や虫を食べて運動している
- ストレスが少ない
一言でいうと、「健康でよく食べる生活」をしていますが、その影響なのでしょうか。
このあたりの謎が解明されれば、養鶏場での廃鶏までの期間を延ばすことも可能かもしれません。