毎年 8 月に実施されるイケアのザリガニフェスティバル(2018 年は終了しました)。
息子が「食べてみたい」と言い出したので、生まれて初めてザリガニを食してみました。
イケアのザリガニの種類
イケアでザリガニフェスティバルを行っているのは、スウェーデンでザリガニが人気だからです。スウェーデンで捕獲し食べられているザリガニの種類はウチダザリガニ(Wiki、移入種)ですが、スウェーデンで捕獲される量では足らず(値段も高い)、中国からアメリカザリガニを輸入しています。
イケアで提供されているザリガニの種類も、実は中国産のアメリカザリガニです。
つまり、日本で移入種として広く分布しているザリガニと同じなのです。
ちなみにザリガニは中国でも大人気で、ザリガニ市場は急成長を続けているそうです。
泥臭い?生臭い?味の評判は?
ザリガニは臭いという先入観があり、正直なところ食べたいとは思えない容姿でしたが、イケアではザリガニをディルというハーブを加えているためか、私としては気になる臭いはありませんでした。ただし妻は「臭い」と言っていたので、個人差があると思われます。
イケアではザリガニの食べ方のチラシも配布していました。ハサミと尻尾が主な可食部であり、ハサミは「くるみ割り」などで割って食べると書いてありましたが、そんなのを携帯しているわけもなく、あまりうまく食べられませんでした。
海のエビの要領で尻尾の身を食べようとしたところ気付いたのは、殻が硬いということです。割るのも一苦労です。
手を汚して苦労して剥いた身は、割に大した量はありません。
が、歯ごたえのあるプリップリの身は子どもたちには大人気!追加購入までして食べることになりました。
とっても美味しい!でもクルマエビのほうが美味しいかな
私も一口だけ味見しました。美味しいとは思いましたが、労力を考えると積極的に食べたいとまでは思えませんでした。でも、食べやすい状態に調理された状態で出されるならば、食べたい代物ではあります。
ザリガニを食べるべき教育的理由
日本では既におなじみのアメリカザリガニですが、日本の侵略的外来種ワースト100(Wiki)に指定されています。飼育などが禁止される「特定外来生物」には指定されていませんが、飼ってみればわかるように、その生命力・繁殖力は強靭であり、何でも食べて攻撃的なので、生態系に与える影響は大きいことが予想されます。
本来は居るべき生物ではなく、できる限り減らしたいものです。しかし、本格的に駆除するとなると大変な費用や労力がかかってしまいます。また、移入種だからといって、人間のせいで殖えた生き物の命を粗末に扱うことには抵抗があります。「移入種だから殺していい」というルールを子どもに正しく理解してもらうことは困難です。
そこで考えられる最良の方法は、積極的に食べることだと思います。日本でアメリカザリガニを食べる文化が根付けば、費用をかけずに楽しく簡単に移入種を減らすことができます。ホンビノスガイと同様、みんなが美味しいことに気づけば多くの人が喜んで捕って食べるので個体数が減り、一石二鳥です。
そんなわけで、イケアのザリガニフェスティバルは、食としてのザリガニに興味を持つきっかけとして素晴らしい取り組みだと思い、陰ながら応援しています。
千葉県北西部でザリガニを食べるには
千葉県でも田舎のほうではザリガニがよく食べられています。印西市の「レストハウスとみい」では、「えびがに」という名前で塩ゆでした地元のアメリカザリガニが食べられるようです(期間限定?)。
イケアのザリガニフェスティバルに参加できなかった方、ザリガニの味に病みつきになった方、国産のザリガニが良いという方は是非お試しください。