ふつうの潮干狩りではなく、塩を振りかけてニョキッと飛び出たところを捕まえる、「マテ貝」取りはとても面白そうです。YouTube などで動画を見るとホイホイ飛び出してくるので、簡単に捕まえられそうな印象を受けます。
そんなわけで、2018 年 5 月のある日、近所でマテ貝が取れるらしい、葛西臨海公園(正確には葛西海浜公園)に行ってみました。
しかし、成果はゼロ。
ほかにもマテ貝狙いと思われる家族もちらほら見かけましたが、取れている様子はありません。マテ貝取り、意外と難しいです。
マテ貝取りが難しい理由
素人にとってマテ貝を取るのがなぜ難しいのか、理由を考えてみました。
マテ穴がわからない
マテ貝の穴は涙型だとか楕円形だとか言われています。
適当に砂の表面をスコップで削ってみると、それらしき穴はたくさん見つかります。しかし、塩を入れても反応がありません。投入する塩の量が足りないのか、もっと待つべきなのかがわからないうえ、そもそもそれはマテ貝の穴なのかどうかも自信が持てません。
一つ気づいたのは、もっと小粒でさらさらの塩を持っていけばよかったということです。入り口でつっかえてしまうので。
マテ貝採りについては YouTUBE などで動画がたくさんあるので、あらかじめチェックしておくことをお勧めします。
生息場所が限られる
マテ貝の居る場所は、どうやら葛西海浜公園の渚全体ではなく、一部だけのようです。どうりで、当てずっぽうで掘っても取れないわけです。
この場所については偶然有力な情報を発見したのですが、資源保護のため公表は控えます。次回行くことがあれば、ここを狙いたいとは思っています。
ちなみにマテ貝の死骸はよく落ちていますが、それが新しいものか、流されてきたものかはわからないので、私の場合、場所の特定には至りませんでした。
たくさん取れる年とそうでない年がある
マテ貝は、一人何キロまでと制限がかかるくらいたくさん取れる年と、全然取れない年があるようです。これは他の場所にもいえることで、青潮などの影響で壊滅したり、砂質が変化したりといったことが影響しているようです。
2018 年の葛西臨海公園のマテ貝はというと、取っている方はいるものの、少ないほうのようです。
そんなわけで、葛西臨海公園でマテ貝をメインとして潮干狩りに行くことは、おすすめできません。どうしてもマテ貝を取りたい場合は、たくさん取れる年に行くか、経験者と共に違う場所に行ったほうがいいでしょう。
何も取れなくてガッカリする可能性があるからです。私のように。(当サイトでは、失敗体験も紹介します)
葛西臨海公園でのオススメの潮干狩り
とはいえ、葛西臨海公園は施設が整っているため、子連れで気軽に行ける有力な潮干狩りスポットであることは間違いありません。マテ貝は「取れたらラッキー」くらいのつもりで行けばよいと思っています。
お勧めのターゲットは、ハマグリとシオフキ貝(下の画像)です。マテ貝を探しながら少し掘ってみると、シオフキ貝なら結構たくさん取れます。
シオフキガイは、紫と白の貝で、アサリより厚みのある貝です。味は良いが砂抜きが大変、ということで、潮干狩りでは通常、捨てられる貝です。
しかし、砂を落とす(参考サイト。ゆでてから剥き身をボールでかき回す)と、意外とかんたんに美味しく食べることができました。内臓をとる必要もありません。
うちの息子は貝に砂が入っているとすごく嫌がる性格ですが、この方法で砂抜きをしたところ、すべて「美味しい」と言って完食していました。砂抜きに時間をかける必要もないので、帰ってすぐに食べられるのも良いところです。
ただ、ハマグリのほうがボリュームもあり、やはり美味しいようです。こちらはシオフキ貝のように多くは取れませんが、少し深く掘ったところで見つかることがあります。マテ貝のついでにちょっと掘った程度で、3 回行って 3 回とも 1 個は取れたので、狙えばもう少し取れそうです。
ハマグリはアサリと同様の砂抜きが必要ですが、45 ~ 50 度のお湯に 5 分ほど入れるだけでも砂は残っていませんでした。
ハマグリを狙い、ついでに取れたシオフキ貝を持って帰る。これがお勧めです。
なお、シオフキ貝はバカガイの仲間でおそらく傷みやすいので、持ち帰りにはクーラーボックスを利用したほうが安心です。サーモスのソフトクーラーは安い割に保冷力が高く、普段の買い物にも便利なので非常にお勧めです。
また、葛西臨海公園では駐車場から渚まで距離があり、荷物が多くなるので以下のようなアウトドアワゴンもあると便利です。
2019 年 GW に再挑戦
2019 年にも GW の混雑のなか再挑戦してみたところ、1 個だけ生存は確認できたものの、またもや捕れませんでした。。
言い訳ですが、今回は潮干狩り開始直後に 8cm のハマグリ(以下)を発見してしまい、マテ貝はあまり真剣に探しませんでした。
結局、その後の収穫物はシオフキガイばかりでハマグリは最初の 1 個だけ。アサリも 1 個だけ見つかりましたが、小さいのでリリースしました。
なお、マテ貝狙いの人はたくさん見かけましたし、採れている人もいる感じでした。採れている人を探してコツを教えてもらうのが一番の近道かもしれません。みんな真剣なので声をかけにくいのですが。。
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