受験のために模試などのテストを受けると偏差値がわかり、これを基にした合否判定などに一喜一憂しがちです。しかしこれはあくまでその一つの試験に対する結果であり、本番の試験で合格点を取る実力(ポテンシャル)があるかどうかは別です。模試の結果の偏差値は、参考でしかありません。
特に、時間配分のミスやちょっとした不注意で得点を落としてしまった場合は、本来はもっとできると考えてもよさそうです。改善点が見つかれば、必要以上に落ち込むべきではありません。
ここでは、「あと10点多く取れていたら偏差値はどのくらい上がるのだろう?」という疑問に答えるため、それを計算できるツールを作成してみました。
得点、偏差値、平均点から標準偏差と偏差値を計算するツール
必要なデータは、あなたの得点と偏差値、そして受験者の平均点の3つです。これらを入力すれば標準偏差を計算できるので、オプションの点数を入力すれば、仮に〇×点取っていれば偏差値はどうなったのかを計算することができます。
平均点と近いほど、標準偏差の計算誤差は大きくなります。反対に、平均点と離れているほど正確に計算できるため、最高(または最低)得点者の点数と偏差値がわかる場合は、それらを入力したほうが正確な標準偏差を算出できます。なお、あなたの点数が平均点と同一であった場合は、標準偏差を計算できません。
参考:上記ツールの計算内容
偏差値は、平均点を取ったときを 50 として、それよりどのくらい高いか低いかを知る目安になる指標です。
この偏差値は、次式で計算されます。
偏差値 =10 ×(点数 − 平均点)÷ 標準偏差 + 50
これを変形すると、標準偏差は次式で求められます。
標準偏差 = 10 ×(点数 – 平均点)÷(偏差値 – 50)
上記の計算ツールは、この2つの式を利用したものです。
偏差値や標準偏差の意味がよくわからない場合は、以下のページがわかりやすかったのでご参照ください。
模試で思ったより成績が悪く、偏差値をみて落ち込んでいるときに、もう何点取れてたら落ち込む成績ではなかった、と励ます用途などに使っていただけると幸いです。