価格コムで光回線の料金を調べると、NURO光やSo-net光、ぷらら光が人気ですが、ちょっと待ってください。長期で支払う実質料金を考えましょう。
5年の長期で比べてみてもNURO光が安いって?
5年なんてあっという間であり、長期ではありません。10年、20年と長期で見ると、NURO光よりも安いプロバイダはいくつもあるし、人気のプロバイダは実は非常に高くつく場合があることがわかります。
最初の 2、3年だけのキャッシュバック・キャンペーンに釣られることなく、本当にお得なプロバイダを選ぶことが肝心です。
それに、価格コムのページではすべての光回線プロバイダが掲載されているわけではありません。
この記事では、価格コムに掲載されていたキャンペーン情報、月額料金などの情報をもとに、戸建て住宅とマンションそれぞれについて人気のプランの実質料金を計算・比較してみました(2021年4月時点)。
価格コムでは見逃されがちな、実はお得な光回線プロバイダも紹介しています。
戸建てタイプで長期の実質料金が高いプロバイダ
戸建てタイプの光回線はNURO光が人気です。
実際、5年目までの支払金額を見ると、一番安く収まります。
しかし、10年を超える長期で見ると結果は異なります。
キャッシュバック等を含めた実質料金を計算してみると、次のようになります(黄色マーカーは最安値)。
グラフにするとこんな感じです。
NURO光は安めですが、長期で見ると、11年目以降は月額料の安いエキサイト光のほうが安くなります。
とはいえ大きな差はないし、NURO光はフレッツ(光コラボ)より高速なので、NURO光も良い選択肢です(特にソフトバンク・ユーザー)。
→NURO光を選ぶなら、もっとお得なNURO光回線(fon光)もあります(後述)
上記のなかで、長期でみて一番高コストなのは、So-net光です。更新月に見直したほうがよいかもしれません。
しかしおそらく一番お得なのは、最初はキャンペーンが豪華なSo-net光などで開始し、キャッシュバック等を受けた後、更新月に乗り換える方法です。更新月ピッタリでの切り替えが必要だし、メールアドレスが変わったりするしで面倒なので、お勧めはできませんが。
マンション・タイプで長期の実質料金が高いプロバイダ
マンション・タイプの光回線を価格コムで比べると、So-net光やNURO光が人気です。
5年目までの支払金額を見ると、「ぷらら光」も安く見えます。
長期ではどうでしょうか?
キャッシュバック等を含めた実質料金を計算してみると、次のようになります(黄色マーカーは最安値)。
グラフにするとこんな感じです。
マンション・タイプは戸建てタイプより月額料金に幅があるため、長期で見るとかなりの差が開きます。
ぷらら光、エキサイト光は長期で安めですが、人気のSo-net光やNURO光は長期ではかなり高くつきます。
更新月に見直したほうがよいかもしれません。
人気がなくても本当は安いプロバイダ
そういうわけで、長期的に見た場合、光回線の本当のお勧めプロバイダはエキサイト光です。
意外だったでしょうか?
意外と知られていないのは、次の理由でしょう。
・一見おいしいキャッシュバック・キャンペーンを行っていない
・アフィリエイターにとって紹介料が高くない
長期で見ると、月額料金が安いことがやはり重要です。
プロバイダ料金をもっと下げる方法
エキサイト光が比較的安いとはいえ、月額4,796円(マンション3,696円)は決して安くはありません。
ここでは、さらに節約する方法を2つご紹介します。
従量制の光回線
最近開始され注目しているのが、「BB.excite光 Fit」という光コラボです。
光回線なのに、使用した通信量に応じて月額料金が変動する料金制となっています。
1カ月の通信量が 30GB~200GB なら、戸建て4,290円(マンション3,410円)となり、無制限プランよりも安くできます。
通信量がどのくらいになるのかを見極めるのが難しいですが、最低利用期間の制限がなく、解約事務手数料は0円なので、高くつく場合は簡単に戻すこともできます(光コラボ同士なら事業者変更はかんたんです)。
ちなみに固定回線で現在どのくらいの通信量を使っているかは、次の方法で調べられます。
固定回線の月データ通信量を確認する方法
Windows 10 の場合、Windowsボタンをクリックし、「設定」>「ネットワークとインターネット」をクリックすると、過去30日の通信量が表示されます。
私の場合、57 GB でした。
Android スマホの場合、「設定」>「データ使用量」をタップすると、下の方に「Wi-Fiデータ使用量」が表示されます。
私の場合、3 GB ほどでした。
動画やゲームを長時間やらない場合、200GB 以下に収まる家庭は多いのではないでしょうか。
高速かつ低価格なfon光
価格コムで光回線を探すと見つかりませんが、実はとてもお得なNURO光回線のインターネット・サービスがあります。
それが Fon光です。
NURO光は下り最大2Gbpsの通信速度が魅力的ですが、長期的にみると安くはありません(特にマンション)。
しかし、NURO光回線を使用する Fon光なら、超高速通信と月額料金の安さを両立することができます。
エキサイト光と同様にキャッシュバック・キャンペーンは行っていませんが、その月額料金は一般のNURO光が 5,217円であるのに対し、Fon光は 4,378円(税込)。しかもソフトバンク・ユーザーの割引まであります。
戸建もマンションも同料金であり、戸建ではエキサイト光よりも安くなります(ただしメールアドレスは付きません)。
マンションではエキサイト光のほうが安いですが、通信速度を重視する場合、一般のNURO光よりはずっと安くなります。
Fon光のデメリット
とはいえ、Fon光にもデメリットはあります。
・メールアドレスが付属しない(NURO光と同じ)
・サービス提供エリアが限られる(主に都市部)
・契約解除料が高め(21,780円、2年更新)
・キャッシュバック・キャンペーンがない
長期で利用し、これらが問題ない場合には、有力な選択肢になるのではないでしょうか。
>>【Fon光】